家族がうつ病になった時の接し方

うつ病

家族の中でうつ病に苦しむ人を見ることは、非常につらい経験です。うつ病は心の病であり、その影響は患者だけでなく家族全体にも及びます。
そのため、私たちはただできるだけ支えるだけでなく、理解し、適切なサポートを提供することが重要です。
このブログ記事では、家族がうつ病に陥った場合に、どのように対応するべきかについて考えてみたいと思います。

うつ病の5つの症状


あなたの家族がうつ病で苦しんでいるのなら、まずはうつ病がどんな症状や状態なのか知っておきましょう。
症状を知ることが、うつ病への理解が深まり結果的にうまくうつ病の家族と接することができるようになります。
具体的な症状や状態は以下の通りです。

  • 自殺願望の発生
  • 食欲の減少
  • コミニケション能力の低下
  • 3ヶ月~半年間は、仕事が出来なくなる
  • 基本的な行動が出来なくなる【入浴など】

私自身もうつ病を経験しているので、経験談なども交えながら説明していきますね。

自殺願望の発生


実はうつ病は自殺を発生させるリスクが高い、命にかかわる病気です。
実際に日本では、自殺した人のおよそ3割以上がうつ病などの心の病気の悪化が原因とされています。
自分もうつ病が発症した際は、もういっそ死んでしまいたい、どうせ頑張っても誰の役にも立たない無意味な人間なんだと思うようになっていました。
うつ病は外傷が無い病気なのでダメージがわかりずらいですが、命にかかわる重い病気なのです

食欲の減少


うつ病になると食欲が減少し、とにかく食事が出来なくなります。
人によって食欲の減少量は様々ですが、全く食べれなくなる人や、ゼリーなど軽い物のみしか食べられなくなるなど減少の度合いは様々です。
私が鬱になった際も、食べられる量は元気だった時の5分の1程度に減少しました。
また、食欲に関連して料理なども出来なくなくなることもあり、鬱になった際自分は一人暮らしをしていたのですが料理ができず出来合いの弁当などを食べてなんとかしていました。

コミニケション能力の低下


うつ病はコミュニケーション能力の低下をもたらすことがあります。
普段よりもゆっくりと話を聞き、相手の感情に寄り添いましょう。
また、非言語的なサポートや心理的な安定を提供することも助けになります。

3ヶ月~半年間は、仕事が出来なくなる


うつ病の回復には時間がかかります。家族が仕事について口に出すことやプレッシャーをかけることは避けましょう。
代わりに、家族に安心感を与え、リラックスできる環境を提供しましょう。
うつ病の回復にはだいぶ時間がかかるということを知っていきましょう。

基本的な行動が出来なくなる【入浴など】


うつ病になると『家事、食事、入浴、仕事、電話、ラインの返信』など普段なら何気なくしていたことが出来なくなります。
行動する気力がおきず、ベットからか全く起き上がれない場合や、そもそも眠り続けてしまうなど理由は様々ですが、基本的な行動ができない状態になるのです。
自分も会社への欠勤連絡や、食事などもできずベットから出れず怯えている状態が続けていました。
簡単な行動すらできなくても、それはうつ病の症状なので決して無理をさせてはいけません。

家族にして欲しい行動


ここまでは、うつ病の具体的な症状をお伝えしてきました。
ここからは、具体的にうつ病になった人が家族にして欲しい行動をお伝えします。
ぜひ最後までご覧ください。

生きていることに感謝する【愛情を伝える】


『生きていてくれてありがとう』や『愛しているよ』といった愛情を伝える言葉は,自殺願望の症状を軽減する上で大切なことです。
うつ病は自殺を発生させるリスクが高い、命にかかわる病気です。
自分がうつ病になった時は、ハグをしながら『よく生きて帰ってきてくれたね。おかえりなさい』と母に行ってもらえた事で心の重さがだいぶ軽くなったのを覚えています。

食事の提供や家事の手伝い


うつ病患者はエネルギーが低下しているため、食事の準備や家事が難しくなることがあります。
家族が食事の提供や家事の手伝いをすることで、負担を軽減し、患者に安心感を与えましょう。

普段よりもゆっくり話を聞く


うつ病患者は情緒的な変化や集中力の低下を経験することがあります。
コミニケションに欠かせない、脳の働きが低下しているのでうつになるとコミニケションの大変さが上がります。
家族がゆっくりと話を聞くことで、患者が自分の感情を表現しやすくなります。
共感し、サポートを伝える姿勢を持ちましょう。

仕事の事はなるべく口に出さない


うつ病患者にとって、仕事に関連する話題はストレスを引き起こすことがあります。
家族は仕事のことをなるべく口に出さず、リラックスした雰囲気を作りましょう。
代わりに、家族との愉快な時間や癒しを提供し、気分転換に役立てましょう。

普段通りの行動が出来なくても怒らない


うつ病は日常の活動や興味を奪うことがあります。
家族が普段通りの行動ができなくなったことに対して怒ることは避けましょう。
代わりに、家族を支えることに焦点を当て、共に過ごす時間を大切にすることが大切です。
例え『メール』や『電話』すらできなくても、本人は痛いほど能力の低下を自覚しているので追い打ちをかけるのはやめましょう。

まとめ

家族がうつ病になることは困難な状況ですが、愛情と理解に基づいたサポートが重要です。

自殺願望や食欲の減少、コミュニケーション能力の低下、仕事への影響、基本的な行動の制約に対して理解を示し、家族を支えることで回復への道を歩んでいけます。

最後に、専門の医療スタッフと協力し、家族全員で団結しましょう。うつ病は一人だけで戦うものではありません。家族の絆とサポートがあれば、家族が健康な状態に戻ることができるのです。

あなたの家族の回復と健康を願っています。お互いに助け合いながら、前向きな未来を築いていきましょう。

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